秋のアレルギー性鼻炎(2021年8月9月)
お盆過ぎて少し暑さも和らぎ過ごしやすくなってきましたが、「くしゃみ鼻汁鼻づまり」で調子をくずされて来院される方が増えてきました。鼻の粘膜が白っぽく腫れているため、アレルギー性鼻炎として検査をするとダニで反応されている方が多いです。
ダニの死がいやフン(アレルゲン)で1年を通して鼻や目のアレルギー症状は起こりうるのですが、秋はそのアレルゲン量が最も増える時期です。ダニアレルギーの方はお薬でコントロールして自身の症状軽減と周囲に飛沫をまかないようにお願いいたします。
ダニアレルギーに対する舌下免疫治療をご希望の方は、秋のこの時期に開始すると治療に伴う副反応が強く出る方が多いため、来年の開始を提案させてもらっています。
閉塞性睡眠時無呼吸と男性不妊
花粉症と受験
日本では花粉症シーズンが受験シーズンと重なります。パフォーマンスを落とさずにアレルギー性鼻炎の煩わしい症状をコントロールしたいものですね。医療機関では「薬局においていない治療薬」も処方できます。一方、ご自身で普段からできるだけ花粉を浴びないことも重要です。
その他に花粉シーズン前に予め免疫治療を行っておくことで症状を緩和できる可能性があります。またシーズン中でも特殊な注射薬(ゾレア)を使用することで症状を緩和できる可能性があります。2021年の受験シーズンはそろそろ終わりですが、2022年受験の方は、勉強以外に花粉症対策も早めに行っておくことをお勧めします。
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)に対する注射治療について
注射薬ゾレア(オマリズマブ)に関する問い合わせが増えています。投与する際いくつか条件がありますのでお伝えしておきます
- 年齢 12歳以上 体重20kg以上
- 血液検査で総IgE値が25㎎/IU以上、スギIgEがclass3以上
- 従来の薬で改善がみられない
血液検査は当院でも施行可能ですので、以前のデータを紛失された方もご相談下さい。
ただし、高額な治療(体重と血液検査結果で投与量がかわります。3割負担で1回約4千円~約7万円)ですので、診察してから薬剤を発注して後日注射します。
高額医療の適応になり自己負担額が減る場合がありますので、健康保険加入先に問い合わせてください。
2021年花粉症対策
2021年倉敷市のスギ花粉本格飛散は2月12日からのようです。皆様十分対策を行ってください。
以下は日本耳鼻咽喉科学会HPからの転載になります。ご参照下さい。
花粉症のシーズンがやってきました。鼻水、くしゃみ、鼻づまり、どの症状もとても辛い、うっとうしい症状ですね。
そして、今年は、新型コロナウイルス感染症が流行しています。花粉症の治療は、新型コロナウイルスの感染対策としても、実は大切なのです。
- 鼻水、くしゃみ、鼻づまり、嗅覚障害といった花粉症の症状は、新型コロナウイルス感染症でもみられることがあります。花粉症の症状があると、ご自身がウイルスに感染しているかわかりにくくなってしまいます。
- くしゃみ1回で発生する飛沫の量は、咳の10倍以上!花粉症の症状にウイルスの感染が加わると、周りへ感染を拡大してしまう危険があります。
- 花粉症では、目や鼻のかゆみも出ます。ウイルスがついた手で目や鼻をこすると、粘膜を介してウイルスに感染するリスクがあります。
2021年花粉症シーズンの受診についてお知らせとお願い
花粉症シーズンにできるだけ待ち時間が少なくなるようにスタッフともども努力はいたしますが、診察にはある程度時間がかかりますので下記のことをお願いいたします。
①土曜日の午前中は混みあいます。初診の方や、待ち時間を短くされたい方はできるだけ平日の受診をお勧めします。特に めまい 耳鳴り 難聴 Bスポット希望の方 病状について詳しく説明を聞きたい方 は平日午前中受診をおすすめします。
②受診される方は順番受付システムを活用してください。初診の方は順番受付システムが使用できませんので、直接ご来院ください。
③順番待ちは自家用車内でも可能です。受付時にスタッフにお伝えください。
④受付時間は平日は18時、土曜日は12時30分までです。受付された方が終わるまで診察をおこないますが、受付システムの注意事項を守って来院してください。受付時間を過ぎても連絡がつかない方は診察しかねます。
お手数をおかけしますが何卒よろしくお願いいたします。
2021年花粉症
ダニの舌下免疫療法について(2020年6月)
新型コロナウイルス感染と扁桃炎
新型コロナウイルス感染では発熱、ノドの痛み、息苦しさをきたすことがありますが、アデノウイルスや溶連菌などによる扁桃炎(皆さんは扁桃腺炎といわれるかもしれません)でも同様の症状をきたします。ただ扁桃炎ではノドの痛みが食事や水の飲みこむと特に強く、息苦しさはノドがつかえるような圧迫感があります。
扁桃炎にかかっているにも関わらず、新型コロナウイルス感染を恐れ受診が遅れると扁桃炎が重症化して入院が必要になる場合もありますので、症状のある方は一度医療機関に電話連絡をしたのちに、扁桃炎が疑われるようであれば速やかに受診をするようにしてください。
新型コロナウイルス感染予防対策 嗅覚低下と味覚低下(2020年4月時点)
当院では新型コロナウイルス感染の検査、診断、治療は行っておりません。
新型コロナウイルス感染で、他の症状がなくても「におい」や「味」の異常を自覚することがあります。現時点では多くの施設で発熱や肺炎のない軽症の方は、PCR検査を受けられません。
①「におい」や「あじ」の異常を感じてから2週間は、できるだけ不要不急の外出を控えてください。マスクをして対話してください。手洗いをしてください。医療機関の受診はひかえて毎日体温を測ってください。
②37.5度以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさあれば「帰国者・接触者相談センター」へご相談下さい。
③「におい」や「あじ」の異常は、発熱や咳等の症状がなく、2週間以上経過しても改善なければ医療機関へお問い合わせください。
尚、当院では現在嗅覚障害の診断を行うための基準嗅覚検査や静脈嗅覚検査を行っておりません。また味覚障害に対する電気味覚検査は行っておりません。