当日ネット受付
当日電話受付
アクセス
診療カレンダー
examination

診療内容

花粉症・アレルギー性鼻炎の検査・治療

  • アレルギー性鼻炎とは
    アレルギー性鼻炎とは、一般的に「ある特定のたんぱく(スギの花粉やダニの死がいなど)が鼻の粘膜にくっついて、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状が出るもの」を指します。
    花粉症もアレルギー性鼻炎の一つで、スギやヒノキの花粉などが原因で鼻や目にアレルギー症状がでます。
  • アレルギー性鼻炎

こんな症状の方はご相談を
  • 透明な鼻水がでる
  • 鼻がつまる(鼻づまり)
  • 目がかゆい
  • のどがかゆい
  • くしゃみがとまらない
  • 鼻がムズムズする
  • 耳がかゆい
  • のどがイガイガする など

当院での診断について
当院ではアレルギー性鼻炎の診断として、以下の項目を確認しております。
  1. 患者さんの鼻の症状
  2. 鼻の粘膜変化の程度
  3. 鼻水の中の好酸球(アレルギー性鼻炎があると鼻水に出てくる細胞)
  4. アレルギー検査(血液検査)抗体値の上昇

アレルギー検査(血液検査)について
3歳~成人の場合(ドロップスクリーン)
患者様の指先から1滴(20μL)の血液を採取して検査を行う、『ドロップスクリーン』という方法をおすすめしております。
食物アレルギーや花粉症などの原因であるアレルゲン41項目を、少量の血液・短時間(30分)でお調べすることができます。
注射器を使わず、指先から採血する際にも小さな針を刺すだけですので、「チクリ」とした少ない痛みで済みます。待ち時間も短いことから、小さなお子様への負担を最小限に抑えることができる検査方法です。
このような方におすすめ
  • 花粉やハウスダストのアレルギーがあるのかを知りたい方
  • どのアレルギーで症状が出ているのか、原因を調べたい方
  • 未就学のお子様
  • 注射での採血が苦手な方
  • すぐに結果が知りたい方
価格
ドロップスクリーンは保険が適用されますので、子ども医療費助成対象のお子様は窓口での医療費負担はありません。
3割負担の患者様は、約5,000円の窓口負担です。
検査できるアレルゲン項目
ドロップスクリーンの検査項目
3歳~小学校中学年のお子さんの場合(immunoCAP Rapid)
指先の血液を採取し行う簡単なアレルギー検査『immunoCAP Rapid』をおすすめしております。
痛みは指先をはじく程度で、インフルエンザの予防接種に比べると軽い痛みですのでご安心ください。
調べられるアレルギー項目は8つに限定されますが、20分程度で検査結果がわかるというメリットもあります。
【検査項目】
ネコ , イヌ , ダニ , カモガヤ , ブタクサ , ヨモギ , スギ , シラカンバ
上記アレルギー検査の詳細は以下のぺージでもご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
https://www.thermofisher.com/allergy/jp/ja/importance-of-visiting-doctor/point-of-care.html
中学生~成人以上の場合
通常の採決方法で検査する方法をおすすめしております。
患者さんによって、調べるアレルギー項目を選べるというメリットがあります。
【検査項目:年間検査】
ハウスダスト , ダニ , ハンノキ , スギ , ヒノキ , カモガヤ , ブタクサ , ヨモギ , アスペルギルス , カンジダ , アルテルナリア , ネコ , イヌ , ゴキブリ , ユスリカ , 蛾
【検査項目:View39】
吸入系・その他
ダニ , ハウスダスト , ネコ , イヌ , 蛾 , ゴキブリ , スギ , ヒノキ , ハンノキ , シラカンバ , カモガヤ , オオアワガエリ , ブタクサ , ヨモギ , アルテルナリア , アスペルギルス , カンジダ , マラセチア , ラテックス
食物系
卵白 , オボムコイド , ミルク , 小麦 , ソバ , 米 , エビ , カニ , 大豆 , ピーナッツ , 鶏肉 , 牛肉 , 豚肉 , マグロ , サケ , サバ , キウイ , リンゴ , バナナ , ゴマ

治療の種類
抗アレルギー薬・鼻にするスプレー(点鼻ステロイド)・漢方薬
内服薬の効果は高めで眠気が少ないものが増えています。
鼻にするスプレーは鼻づまりの時だけではなく、毎日使用することで効果があり、内服の量を減らせることもあります。当院では粉と液の2種類準備しています。
従来の内服や点鼻薬に抵抗のある方には漢方薬も勧めています。
環境整備
検査結果をもとに自宅の掃除の回数を増やしたり、洗濯物の干し方、外出時の衣服の調整などを行い、患者さん自身でアレルギーの原因を特定していく方法です。
手術治療
現在、当院ではレーザー治療を含めた外科的治療は行っていないため、必要な方は主に倉敷記念病院や倉敷平成病院へのご紹介をしております。
免疫治療(舌下免疫療法)
これまでのようにアレルギー性鼻炎の症状を薬で抑え込むのではなく、アレルギーの大本の反応を起こりにくくする治療であり、これまでの薬の服用を減らせる可能性があります。
免疫治療はお子様にも
オススメしております
  • 一度アレルギーのスイッチが入ると他の原因でもアレルギー症状が出る可能性がある(アレルギーマーチ)
  • 進学や就職前に3年間まとまった時間がとりやすい
  • 女の子の場合、将来の妊娠・出産時に服用できない薬がある
毎月の通院費はおおよそ2,500円で、通院期間は3年です。
非常に良い治療ですが、全ての患者さんに効果があるわけではなく、同時に注意点もあります。ご不明な点がある方は、お気軽に当院までご相談ください。

なお、当院での免疫治療の流れは以下の通りです。
  1. まずは通常の外来にてご来院ください。治療をご希望されるご本人の診察を行い、薬剤メーカーのホームページのご紹介やパンフレットなどの資料をお渡しいたします。
  2. 治療をご希望される場合は、毎週木曜日の午前(専門外来)にご来院ください。この時は保護者の方のみでも構いません。20分程度の説明をさせていただき、ご納得いただければ治療のスケジュールを調整させていただきます。
また、さらに詳しい説明や初期治療については、アレルギーの免疫治療に長けた川崎医科大学の兵行義先生をご紹介させていただくこともあります。

原因を特定し、生活環境を整え、治療を受けることによって症状を軽くできる可能性があります。
長引く鼻の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。


『ゾレア®皮下注』による注射治療
『ゾレア®皮下注』とは、アレルギーの原因となるIgEという物質に対する抗体を人工的に作り、薬にしたものです。
スギ花粉症の反応がひどい「重症花粉症」といわれる方に適応され、花粉症の症状を緩和できる可能性があります。

なお、治療の対象となる方には以下の条件があります。
  • スギ花粉によるアレルギー性鼻炎の、確定診断がなされている。
  • 12歳以上で、体重および血液中の総IgE濃度が基準を満たしている。
  • スギ花粉抗原に対する血清特異的IgEが、クラス3以上。
  • 従来の治療(内服薬や点鼻ステロイド等)で1週間以上のコントロールが不十分である。

以上の条件を満たしたうえで、通常の診察と説明を行い、投与を検討します。
『ゾレア®皮下注』は非常に高価な薬剤(薬剤のみで7千円~10万円程度/1ヶ月 ※3割負担の場合)のため、自己負担額や高額医療の適応の有無について、患者さんご本人から健康保険加入先に確認をしていただきます。

当院では、確実に注射治療を受けてくださると決められてから、在庫納入と投与をさせていただきます。


『ゾレア®皮下注』についての詳しい情報は、ノバルティスファーマ株式会社の公式ホームページにも記載されています。
https://www.okusuri.novartis.co.jp/xolair/pollinosis

花粉症の記事一覧

2024年花粉症(2024年2月記載)

2024年倉敷市スギ花粉飛散開始は2月13日から例年より5日早めであったと大学の先生から連絡がありました。 岡山県のスギ花粉飛散量は昨年よりは少ないが、例年よりは多いとのことです。セルフケア、薬剤使用続きを読む

2023年春の花粉症

今年(2023年)は岡山県でも花粉が例年以上に飛ぶようです。狂い咲きによる症状を訴えるかたも例年以上に多い印象です。2023年2月中旬から本格的にスギ花粉が飛ぶようですので花粉症のかたは早めの医療機関続きを読む

上へ行くセミ~♪