当院のめまい治療について
当院では、
経過の長いめまい患者さんを
毎週木曜午前の外来で
おひとり30分ほどかけて
丁寧に診察しています。
経過の長いめまい患者さんを
毎週木曜午前の外来で
おひとり30分ほどかけて
丁寧に診察しています。
めまいでお悩みの患者さんは、
まずは通常外来にてお気軽にご相談ください。
まずは通常外来にてお気軽にご相談ください。
めまいについて
- 「めまい」とは、目がぐるぐる回る・頭が重い・吐き気がする・体がふらつく…といった症状のことを指します。平衡感覚に何らかの障害が起こることにより、発生する現象です。
めまいの多くは耳、もしくは脳の異常が原因とされていますが、それ以外にも疲労やストレスなどが原因で起こる可能性もあります。
めまいはすぐに治まることが多いですが、それだけに原因が掴みにくく、不安感を感じることで症状が悪化してしまうケースもあります。
めまいを感じたときは、まずできるだけ安全な場所に移動し、安静にするようにしましょう。突然のことで動揺してしまうかもしれませんが、深呼吸をしたり目を閉じるなどして、心を落ち着かせると良いでしょう。
何度も頻発するようなめまいは、耳や脳などに原因があるかもしれません。はやめに医療機関を受診されることをおすすめいたします。
また、すぐに受診したほうがいい緊急度の高いめまいもあります。手足の麻痺・呂律が回らないなど“めまい以外の症状”も併発している場合は、すみやかに画像検査可能な総合病院を受診してください。
詳しく見る
めまいの種類
めまいには大きくわけて3つの種類があります。
「回転性めまい」「浮動性めまい」「立ちくらみを伴うめまい」について、それぞれご紹介します。
「回転性めまい」「浮動性めまい」「立ちくらみを伴うめまい」について、それぞれご紹介します。
- 回転性めまい視界がぐるぐると回り、平衡感覚を失って歩行が難しくなるようなめまいです。激しい頭痛を感じるなど症状が重いことが多く、時には嘔吐してしまうことも。
耳の異常によって起こることが多いと言われており、耳が聞こえにくくなる(難聴)症状や、耳鳴りが併発することもあります。
考えられる病気の例
- メニエール病
- 突発性難聴
- 良性発作性頭位めまい症
- 前庭神経炎
- 椎骨脳底動脈循環不全
- 浮動性めまい頭がふわふわする・ふらつきなどの症状が現れるめまいです。
脳の異常によって起こることが多いと言われており、首から脳へ繋がる動脈に充分な血液が運ばれないことによって、めまいが起こります。
先述の「回転性めまい」よりは症状が軽いことが多く、ほとんどは歩行もできる程度の症状かと思われます。
ただし脳梗塞・脳出血の前触れとなる可能性もありますので、注意が必要です。
考えられる病気の例
- 脳梗塞・脳出血とその後遺症
- 椎骨脳底動脈循環不全
- 脳腫瘍
- 脳卒中
- 脳の変性疾患
- 立ちくらみを伴うめまい急に立ち上がることでくらっとして意識が遠くなるような感覚になったり、視界が暗くなったりする(眼前暗黒感)めまいです。
血圧が原因と言われており、脳に送られる血液量が少なくなることで、めまいが起こります。
また、ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れ、疲労などでも起こるとされています。
単発で起こることが多いのですが、頻発するようであれば心臓病や血圧異常などの病気が隠れている可能性もありますので、注意が必要です。
考えられる病気の例
- 貧血
- 低血圧
- 不整脈
- 自律神経障害(起立性調節障害)
- 血圧の薬の副作用
治療方法について
まず、めまいの症状によって受診すべき科が変わってきます。
耳の異常(耳鳴り・聞こえづらさなど)を感じる場合は耳鼻咽喉科を、耳以外の異常(頭がふわふわする・視界がおかしいなど)を感じる場合は神経内科を受診してください。
めまいの治療としては、次のような方法が挙げられます。
下記のような薬を処方し、症状の緩和を試みます。
頭をゆっくりと動かして、症状がでない場所へ耳石を移動させます。
内耳に作用するといわれる「寝返り運動」や、小脳を鍛えることができる「頭を動かす運動」「歩行運動」を行いましょう。
特に良性発作性頭位めまい症の方は、寝返り運動を繰り返し行うことで改善がみられやすい傾向にあります。
耳の異常(耳鳴り・聞こえづらさなど)を感じる場合は耳鼻咽喉科を、耳以外の異常(頭がふわふわする・視界がおかしいなど)を感じる場合は神経内科を受診してください。
めまいの治療としては、次のような方法が挙げられます。
薬物療法
めまいの治療は薬物療法が中心になります。下記のような薬を処方し、症状の緩和を試みます。
- 抗めまい薬
- 吐き気止め
- 内耳循環改善薬
- 抗不安薬
- 漢方薬
- ステロイド
- ビタミン剤
- 利尿薬(内耳のむくみを改善するため)
頭位治療
良性発作性頭位めまい症の場合に行う治療方法です。頭をゆっくりと動かして、症状がでない場所へ耳石を移動させます。
リハビリ
めまいの症状が強い場合は安静第一ですが、ある程度症状が治まってきたら、頭と体を動かすリハビリ体操を行うことが大切です。内耳に作用するといわれる「寝返り運動」や、小脳を鍛えることができる「頭を動かす運動」「歩行運動」を行いましょう。
特に良性発作性頭位めまい症の方は、寝返り運動を繰り返し行うことで改善がみられやすい傾向にあります。
めまいがなかなか
治らないときは…
- めまいは原因が掴みにくく、投薬治療などを行っても治らない場合があります。
また、一度治まったとしても再発することも多く、慢性化することで日常生活に支障がでてしまう患者さんもいらっしゃいます。
そんなときは、- めまいの症状をできるだけ改善する
- めまいの根本原因を明確にし、最適な治療を施し、再発を防ぐ
- 三半規管の異常
- 疲労・睡眠不足
- 耳鼻咽喉領域の問題(鼻炎・花粉症など)
- 自律神経の乱れ など
すぐに受診すべき
緊急度の高いめまいとは?
- めまいと共に以下のような症状が併発している場合は、重い病気が隠れているサインかもしれません。
- 手足の麻痺
- 呂律が回らない
- 脈が飛ぶ
- 物が二重に見える
- 意識がもうろうとする
- 半身(体の右半分・または左半分)の感覚がおかしい など
特に高齢の方や生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)をお持ちの方は、脳血管障害によるめまいが起こっている可能性があります。
上記の症状が併発した場合、すみやかに医療機関を受診しましょう。