副鼻腔カテーテル洗浄について
副鼻腔炎(ちくのう)に対しては抗菌薬を少量で数か月服用する治療が一般的には行われ、通常は改善なければ手術を病院へお願いすることになります。ただし手術をすぐにはしたくない方、血液がサラサラになる薬を服用され入院期間が長くなってしまう方、全身状態から手術が難しい方などに当院ではENT-DIBカテーテルを用いた副鼻腔洗浄を行っております。
(ただし、片側で腫瘍が疑われる方、カビが原因の方は速やかに手術うけてください。)
Youtubeで検索すると大学病院の先生が行っている動画がみられますので参考になさってください。うまくいくと手術が回避できるかもしれません。CTで副鼻腔炎を確認したのち1か月に3回まで保険適応で行えます。
2024年花粉症(2024年2月記載)
2024年倉敷市スギ花粉飛散開始は2月13日から例年より5日早めであったと大学の先生から連絡がありました。
岡山県のスギ花粉飛散量は昨年よりは少ないが、例年よりは多いとのことです。セルフケア、薬剤使用、医療機関受診などの対応をお願いいたします。
スギの舌下免疫治療についてお問合せをいただいておりますが、2024年も需要が供給を上回っており希望されるすべての患者さんへおこなうことは困難な見込みです。(2025年からは生産体制の強化に伴い潤沢に供給できる見込みであるとメーカー担当の方から説明をうけました。)
ダニの舌下免疫治療については例年通り2024年5月以降で行うことが可能です。
2023年春の花粉症
難聴と認知症と補聴器(2022年3月)
アレルギー性鼻炎に対する免疫治療について(2022年)
施行可能な医療機関も増え、皆様にも認知されるようになってきた治療方法で当院でも可能です。
特に女性の方は、妊娠や授乳時に使用できる薬剤が制限される可能性もあり小学生などの早めの段階での治療がすすめられます。
当院では5月~8月での開始を勧めており、今年の夏休みに治療を予約されているかたも増えております(花粉の飛散時期(2月~4月)、ダニアレルギーが増える(9月~11月)、風邪が流行る(11月~1月)に開始すると、治療開始時に副反応が増えることが指摘されています。)
花粉症、一年を通してのアレルギー性鼻炎でお悩みの方は鳥居薬品のホームページも参考にされ一度医療機関でご相談下さい。
低被ばくCT撮影装置導入しました。(2022年2月)
倉敷市内の耳鼻咽喉科診療所では2番目か3番目の導入になると思います。
予約なしで副鼻腔炎・中耳炎・大人の鼻骨骨折などを詳細に診断し説明することが可能で、通常のレントゲン撮影も可能です。総合病院への紹介や予約がない為、紹介料を含めた金銭的負担(※1)と別日検査をする時間的負担(※2)が軽減されるものと考えております。
コロナ禍で総合病院への紹介が一部制限されるなかでも皆様の利便性をあげるべく、院内で治療を完結できるようにこれからも鋭意努力してまいります。
(※1 副鼻腔CT検査は3割負担で約3500円の自己負担です。)
(※2 当院では準備時間を含め5分程度の撮影時間です。)
アレルギー性鼻炎の注射治療(ゾレア)について(2022年)
花粉症シーズンに入り、上記薬剤の問い合わせされる方がおられますのでご案内します。※昨年ゾレアの注射治療を受けておられる方は今年再検査は原則不要です。
当院では初回受診時に一般的な診察と薬剤に関する説明と採血(スギ花粉IgEと、2022年の総IgE値が必要です。)を施行します。
次回受診日に注射をする予定としますが、それまでに血液検査の結果から必要な薬剤量をご連絡いたします。体重と血液検査結果から3割負担でも薬剤料だけで4000円~高い方ですと70000円になるためです。
問題なければ薬剤を発注して予約日に注射をうつことになります。
注射は1シーズンに2回(1か月毎に1回)打つ方が多いです。
薬剤服用を忘れがちな方は一度ご検討されてもよいかもしれません。
2022年春の花粉症
小さなお子さんのアレルギー検査について(2021年9月)
①アレルギー性鼻炎の検査
血液検査をしないと全く治療ができないわけではなく、不安で泣き叫びながら受けてもらう検査ではないと考えています。特に小学生未満の方は、喘息の増悪因子を減らしたい場合、ペットの飼育を考えられる場合、免疫治療を検討される場合などで、かつ本人がある程度納得された状態で行わせて下さい。検査をうけられたあとは、頑張って受けたことを褒めてあげて下さい。
②食物アレルギーの検査
症状がないにも関わらず血液検査結果のみによって食物除去を行うことは望ましくありません。のべつまくなしに検査せずに、気になる食べ物がある場合には項目を絞って検査するか、小児科への紹介を相談させてください。
秋のアレルギー性鼻炎(2021年8月9月)
お盆過ぎて少し暑さも和らぎ過ごしやすくなってきましたが、「くしゃみ鼻汁鼻づまり」で調子をくずされて来院される方が増えてきました。鼻の粘膜が白っぽく腫れているため、アレルギー性鼻炎として検査をするとダニで反応されている方が多いです。
ダニの死がいやフン(アレルゲン)で1年を通して鼻や目のアレルギー症状は起こりうるのですが、秋はそのアレルゲン量が最も増える時期です。ダニアレルギーの方はお薬でコントロールして自身の症状軽減と周囲に飛沫をまかないようにお願いいたします。
ダニアレルギーに対する舌下免疫治療をご希望の方は、秋のこの時期に開始すると治療に伴う副反応が強く出る方が多いため、来年の開始を提案させてもらっています。